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不動産管理会社とは

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■なかには仲介業務も兼務してくれる管理会社も

これから管理組合のメンバーになったり、理事を務めるという人の場合は、管理会社と言われてもピンと来ない方もいるかもしれません。今回は不動産管理会社の基本を押さえ、付き合っていく上で必要となる基礎知識をご紹介します。

まず、管理会社とは何か。賃貸マンション、アパート、商業ビル、オフィスなどの賃貸物件を管理・運営することを賃貸管理と言いますが、この賃貸管理をオーナー等から請け負い、業務として行う会社を「賃貸管理会社」と言います。管理の対象は分譲物件の場合もあります。

管理会社が台頭してきたのは、ライフスタイルが多様化してきたからです。かつては「マイホームを持つことが夢」という人が多かったのですが、核家族化が進んだこともあり、賃貸物件で生活を続ける人も増えてきました。すると賃貸物件の需要が増え、賃貸物件の経営に乗り出す人も増加します。また、集合住宅を分譲で手に入れる選択をする人も増えました。

ところがオーナーや管理組合側から見ると、賃貸物件や分譲物件は持ち家とは異なります。まず、入居者を募集しなければなりません。また、建物の掃除、点検、維持を行うのはオーナー・管理組合の仕事です。

そうなってくると、小規模なマンションなら自分達で管理できるかもしれませんが、大規模マンションになれば管理は物理的に難しくなります。不動産に関する法律を熟知し、契約関係の事務をこなすのも大変でしょう。さらに、常に満室状態をキープしつつ、入居者が長く住み続けるような環境を保つのは至難の業です。増え続ける競合物件との戦いもあります。

このようなオーナー・管理組合の悩みの多くを肩代わりしてくれるのが管理会社なのです。管理会社のなかには仲介業務を兼務する会社や、仲介は行わず、物件の維持・管理に特化している会社もあります。

仲介を兼務する管理会社の場合は自社で客付けを行いますので、特に自社管理の物件では積極的に入居者募集を行うことがあります。逆に仲介は一切行わない会社もあります。この場合は別に入居者募集の手立てを考えなければなりません。

なお、平成23年から国土交通省では「賃貸住宅管理業者登録制度」を施行しています。これは賃貸住宅管理業務に関して一定のルールを設けることで、借主と貸主の利益保護を図るものです。国土交通省のホームページには登録事業者が掲載されているので、管理会社選定の参考にすると良いでしょう。

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この記事を書いた人

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